アセトンに浸漬し溶解させたカラーネガフィルムをスキャンした平面作品のシリーズ。かつて見た場面を思い出すプロセスは、生理的な反応として還元可能である。また思い出されるイメージそのものも、脳の処理を経て書き換えられていく可塑的な物であり、同じ形にはとどまらない。自己の内部にあるイメージの物質性とそれゆえの覚束なさを、記録媒体を溶かして得られる像から考える。

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